私の生き甲斐とは

早いのもので 正式に退職してから半年が経ちました

前にも記したように仕事を辞めようと思ったきっかけは

患者さんの名前が出て来ないというような記憶力の低下です

この歳になればそんなことは珍しいことではないことはわかってますが

いつか患者さんに迷惑かけるようなことがあったらいかん...という思いでした


仕事がイヤで辞めたいわけではないので

そんな考えが頭に浮かんでから決心するまでに3ヶ月かけました

改めて自分の仕事ぶりを見極める時間を持ちたかったのと

辞めてから何かに打ち込めることも見つけたかったからです

そこで『今の私の1番の生き甲斐は何?』と自分に問うと

すぐに答えが浮かびました・・・ロッティです

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家にいる時間が長くなれば当然ロッティと過ごす時間も増えます

また8才という年齢を考えると ラムっちと暮らした経験から

この先には様々なことが待ち受けてることも想像がつきます

だったら何か役に立つようなことを勉強しよう

(我が家には義父もいるので)自宅で気軽にできるものはないか?

そんな思いからネットで調べて知ったのが

犬(猫)の様々なことが学べる『ホリスティック・カウンセラー』です

資格を取得して何かを始めるなんて考えは全くありません

ただただロッティとの暮らしが豊かになること

親しくしてる犬友さんたちの何かの役に立てることができたら

そんな思いで 退職を決めた昨年9月に講座を申し込みました

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そもそも記憶力の低下を感じて仕事を辞めた私です

新たな世界のことを勉強し覚えなきゃならならないのは簡単ではありません

でも犬(猫)のことだから飽きずにできた

好きなことだからコツコツ続けられました

そして3月に試験を受け 今月の初めにメールにて合格通知の報せが届きました

知識を得ることが目的だったとは言え やはり合格は嬉しいもんです

その気持ちに勢いのある内にと”シニア犬介護コース“の講座も申し込み

更にロテとの暮らしに役立てたいと思ってます

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なんせ記憶力は衰えてるので(しつこい?)

2冊のテキストはすぐ手に取れるようそばに置いています

シニア犬介護の講座も無事に修了したら3冊目のテキストを並べようと思います

本日、認定証書と認定バッチが届きました

遊びまくって勉強なんて全くしなかった学生時代

当時の友人たちが知ったら絶対驚くだろなぁ

いや、私自身が1番驚いていますが(^-^;

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25年と2か月の感謝を込めて

去年のこれぐらいの時期だったかなぁ

久しぶりに来られた患者さんの名前が出てこない

顔はもちろんわかるから会話もできるのに名前だけ出てこない

こんなことはそれまでにもあったけど

苗字がわかれば自然と出てきた下の名前が出てこないのです

他にも、こんなことは前には無かったという出来事が数回あって

記憶力の低下をもろに感じるようになりました

同年代に話すと「そんなことしょっちゅうよ」と言われるけど

なんかね、私の変なプライドが許さなくて

2021年が終わる頃には

私の頭の中に初めて『退職』の文字が浮かびました


年が明けて今年のお正月

我が家は家族集合してお節を食べながら

最高齢(現在97歳)の義父からマゴっちまで

今年の抱負をひとりずつ言うのが恒例となっています

今年私が言ったのは

”仕事を続けるかどうか3ヶ月で見極める”でした

実は記憶力の問題だけでなく

時間に追われる生活にも疲れや不満を感じるようになってました

幸い義父はまだ元気ですが

食事の時間、デイサービス、通院、訪問看護と

日々のスケジュールが決まっています

全部私だけが関わっているわけではありませんが

仕事から帰って、その合間をぬって家事やロテのお世話をしてると

もっと時間に余裕があったら.…そう思うようになってきました

きっと私の体力も衰えてきたんでしょう

そして同時に、仕事を辞めるのなら

やりたいことを見つけてからにしようと考えてる中

私にとって生き甲斐は?と自分に問いかけると

”ロテ”という答えが返ってきました

飼い主として役に立つような犬に関する勉強をしよう、、

そう気持ちが固まり、新年の宣言通り

3月の終わりには退職する決心をしました

私の後任の人が見つかったとして

引き継ぎ期間も考えて9月頃を目途にと

余裕を持って6月に事務や院長、師長に報告しました

ラッキーなことに7月には後任の人が決まり

時間をかけて引き継ぎも完了

有休消化があるので正式な退職は10月になりますが

昨日9月9日が勤務最終日となりました


後任の人と引き継ぎの仕事をするようになると

周りのスタッフに紹介し退職することを言わなければなりません

驚かれながら「いつ辞めるん⁉」と訊かれても曖昧に返事をしてました

できれば最終日になって初めて挨拶して終わりたかったのです

何故なら気を遣わせるのがイヤなのと

しんみりすると絶対泣く自信があったからです

とは言え、私が言わなくてもスタッフの間で広まりますよね

一昨日には大勢の人たちからお餞別をいただきました

そしていよいよ最終日の昨日

仕事中に、隣の部署のデイケアのスタッフに

「最後だからラジオ体操一緒にしよう」と

腕をつかまれデイケア室へ連れて行かれました

利用者さんたちやスタッフと体操をしたあと

(誤嚥防止の)発生練習の代わりに

今日は歌いましょうと1枚の紙が配られました

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まさかの「人生の扉


私がまりやさんが好きなことは周知の事実

コロナ禍になる前には職場の集まりで

私が何度かカラオケで歌ったのを

記憶してたスタッフが用意してくれたのです

これは泣くでしょー!(T_T)

まりやさんのCDが流れ始めました

私...涙で歌えません

スタッフに助けられ何とか最後まで歌い終わると

今度は「お疲れさまでした」と可愛い花束です

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これも泣くでしょー!(T_T)

それにはメッセージが添えられてあって

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あたたかい言葉の最後にはラムっちとロテがいます(T_T)

私とインスタで繋がってる別のスタッフが

スクショで撮ってくれたそうです

思えばラムっちもイイコでお留守番してくれてました

ここ数年は忙しくなってお手伝いはできなくなったけど

デイケアのクリスマス会などの行事には

コーラスなどの出し物に参加させてもらってました

だからと言って部署が違うのにこんなサプライズなど

これっぽっちも予想もしてなかったこと

もう感謝としか言いようがありません

仕事が終わる頃には

相棒と後任さんからも素敵な花束と品物を頂きました

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もうね.…私なんかの為にいかんよ…


昨日の朝、起きた時ダンナに聞かれました

「どんな気分?清々しい?それとも寂しい?」

それに対して

「今日が最後なんてピンと来てない。実感ないわ」

そう返事した私

まさか花束や頂き物を両手に抱え

目を腫らして職場を後にすることになるとは.…

改めて良い職場で働かせてもらったなと

私は幸せ者だなとつくづく感じます

これからは一患者としてお世話になるので

縁が切れたわけではなくあまり寂しいとは感じてません

それよりも残りの人生も充実したものになるよう

子供たちが心配してるのでボケないようw

次の人生の扉を開いて

私らしく楽しく生きていきたいです

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